徒歩何分は本当?
不動産屋の徒歩○分表示は嘘が多いから信用出来ない、と言われていますが徒歩表示には明確に規定があります。
『 徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。この場合において、1分未満の端数が生じたときは1分として計算すること 』このように規定で決まってはいますが、実際に測ってるわけではありません。
そして1分で80m進むには、1秒間に約1.33m進まないといけません。普通このスピードで歩きますか? かなりの早足か、走らないと到底維持できませんよね。そもそもこの規定に無理があるので、どうしても嘘になっちゃうんです。
「坂道、信号等は考慮していません」と、書かれているものを見かけますが、実際は坂道どころか建物も無視しています。直線距離で、しかも営業マンの感覚だけで決めています。『 このくらいの時間で着くだろう 』という感じで決定。
また、部屋探しをするほとんどの方が、10分圏内で探します。それ以上歩いてもいいという方は稀で、15分以上の物件に興味を持つ方はまずいません。そこで15〜20分程度の物件は、ほぼ一律徒歩15分表示にします。
インターネットで情報を集めるのが一般的になっているので、ネットの検索条件に引っ掛ける為にこうします。さらに10〜13分程度の物件は、1番興味を持ってもらえる徒歩10分表示にします。これもネットでの検索を意識しての事。
■ワンポイントアドバイス
徒歩10分と書かれていたら『 10分程度 』と読み直しましょう。意外な近道で、時間短縮出来る事もあるので、実際に自分の足で歩いて確認して下さい。