不動産屋の種類と特徴
大きく分けて3タイプに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
▼数多くの支店がある大手
このタイプは紹介できる物件の数が多い。しかし会社が大きいので契約(売上)に厳しく、少々強引な営業スタイルが特徴。比較的店内も明るく、社名も知っているという安心感から入りやすいのも特徴。直接大家さんとやり取りしているものと、別の不動産屋とやり取りしているもの(俗に業者物件と言う)と両方扱っています。
デメリットとしては、一度入ると帰りづらい雰囲気にされる事。取り扱っている数が多い反面、全ての情報を把握できていない。さらに大手は社員の出入りが激しく、新人が多いのも事実です。建物の状況や町の様子を尋ねてみれば、新人かどうかはなんとなく分かります。
▼フランチャイズで看板を借りているところ(カタカナの社名に多い)
有名な会社のFC加盟店で、店の名前の下あたりにもう1つ社名のあるもの。
このタイプは大家さんと直接やり取りしている物件はほとんどなく、カウンターで見せてくれる情報は、白黒で印刷されていて書式が統一されていない、どこかの会社が扱っている物件ばかり。ファイルを開いて、紙の下の方に○○不動産、○○商事と書いてあるものばかりパラパラと見せてきたら、このタイプです。
大家さんを直接知らない事がほとんど。そのため『 子供はダメ 』等の単純な条件の見落しが発生し、結果気にいったところでも入居審査落ちしてしまったりします。
さらに、別の会社から紹介する物件の情報をもらっているので、良い条件のものはあまり回ってきませんし情報伝達が遅いです。大家さんや周辺環境について尋ねても、聞き流されてしまいます。
▼古くからある地元の小さなところ
○○不動産、○○商事という名前で、1人、2人で経営している会社です。このタイプは直接大家さんとやり取りしているものと、別の会社とやり取りしているものと両方扱っていますが、数があまり多くありません。
しかし、新築等を抱えていても来客数が少ないため、なかなか決まらず掘り出し物が眠っている率が高いんです。
ただほとんどの場合賃貸と売買両方扱っており、賃貸の方にはあまり力を入れていないので、厳しい条件を出すと「 そんなのない! 」と一蹴されてしまう事もあります。また、大手と違って大家さん寄りな営業をするので、家賃交渉等はあまり期待できません。
■ワンポイントアドバイス
どのタイプのお店に入っても、担当してくれる営業マンの質によって紹介される部屋が違ってくるので、担当者の質を見極めましょう。中でも「大家さんはどんな人ですか?」の質問は有効な方法です。
周辺環境の状況を聞いても同様で、知らなければ「 静かですよ 」等の一言だけで終わります。本当に知っているのであれば、言葉の中から伝わってきますので参考にしてみてください。