ネットで部屋探し、賃貸検索の落とし穴とは?
現在はインターネットで情報を検索するのが主流になっています。誰でも簡単に便利に使えますが、その情報を発信しているのは不動産屋です。
ほぼ全ての部屋探しポータルサイトでは、希望の場所(駅名)・家賃・間取り等を選択して検索するシステムになっています。
ここで問題です(※まず大前提の考え方として、不動産屋は『 営業会社 』であるという事を理解して下さい)。
例えば、大手の不動産屋があるとします。大手はお店ごとに売り上げを競争しているところが多く(営業会社なので)、そして紹介する物件も、自分達で直接大家さんに交渉して仕入れてきます。
同じ路線の隣の駅にもお店がある場合は、この仕入れに回る範囲が重なりますが、範囲が重なっていても仕入れたお店の担当物件になります。
では同じ不動産屋でA支店とB支店があるとして、A店はA駅の近くにあり、B店はB駅の近くにあり、同じ路線の隣り合った駅にあるとします。
そしてB店の人がある物件を仕入れてきて、それを『 B駅から徒歩15分 』とネット上の情報に表示させます。
これがネットで部屋探しの問題であり、大きな落とし穴です!
『 B駅から徒歩15分 』とネットで表示していても、実はそれが『 A駅から徒歩10分 』の場所にある可能性があるんです。
■なぜこのような事が起こるのかというと、大手の不動産屋はお店ごとに売り上げを競争しているところが多く、仕入れをしてきた自分のところにお客さんを呼びたいからです。売上を上げるのが第一の仕事なので、こういう状態が起こります。
▼さらにもう1つ、気をつけなければいけない事があります。
それは人気のある路線と、人気のない路線の駅の中間に位置する物件です。人気のない路線の駅名で検索しても検索結果に出てこない、という現象が多々起こります。
どういう事かというと、不動産屋が人気のある路線の駅の近くにあれば、その駅からの徒歩表示にしてしまうからです。
例えばJR10分・地下鉄5分という物件があり、JRの方が人気があるとします。人気のあるJRの方が、人気の低い地下鉄より遠いと、情報を見た人が心理的に遠く感じてしまう恐れがでてきます。これをJR10分という情報だけにすれば、10分で徒歩距離ぎりぎりになります。
このように地下鉄からの距離(徒歩表示)を、意図的にネット上の情報に載せない事もあります。もちろん、両方載せていて「2駅利用可能」としている場合もありますが。
■これを回避するにはネットで部屋探しする時も、必ず住みたい駅の周辺地図を見る事。そして近くに別の路線の駅があれば、その駅でも検索をかけてみる事で回避する事ができます。
ネットに頼りすぎ地域の情報を把握しないで行動すると、こういった思わぬ落とし穴にはまってしまいますので、注意してください。