叩いて硬い壁は防音?

隣の音が聞こえてうるさい! 壁が薄いから聞こえるんだ! アパートはまる聞こえだから嫌だ! そう考える人は多いと思います。

そして不動産屋に「 鉄筋コンクリートのマンションがいい 」誰もがこういう条件を出してきます。確かにコンクリートでできた壁は、木造の建物の壁よりも音を通しにくい、と言われています。

そして現地に着くと、不動産屋の営業マンが壁を叩いて『ゴツッ!ゴツッ!』「ちゃんとコンクリートで硬いです。これなら音が漏れないですよ」と言う。

あなたも実際に叩いて「たしかに硬い、これなら平気かも?」と思ってしまいます。

これは営業マンが使う営業テクニックです。初めて部屋探しをする方は、建物の構造の事をほとんど、いえまったく知らないと思います。

壁を叩いてみて硬いし、不動産のプロの営業の人も言ってるし、大丈夫そうだなと思わないでください。音に関しては住んでみなければまったく分かりません!これが事実です。

ですが、営業マンはお客さん(あなた)を、納得させないといけません。そこで、手っ取り早く壁を叩いてみせたり、あなたに叩かせてみて安心させるのです。

ここで安心して借りてしまうと、大きな落とし穴にはまってしまいます!

通常コンクリートの壁の外側にボードを設けて、その上にクロス(壁紙)を貼っていきます。叩いてコンクリートの感触があるものは、クロスを直張りしています。どうしてこれが落とし穴なのか?

コンクリートは結露が生じやすく、直張りしているとクロスにカビが生えたり、クロスそのものが剥がれやすくなります。部屋の賃貸契約は通常2年間、その期間が満了するまでに、剥がれてくる可能性が高くなります。

つまりその部屋は、音以外に悩まされる可能性が高く、オススメは出来ません。
※防音を気にされるなら、番外編防音フローリングとは?も参考にして下さい。

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